micchannの日々のブログ(だった)

竜の巣

前にも書きましたが、今僕らは雲に入ってもいい、IFRでの訓練をしています。
なんだけれど、雲ってだいたい2種類に大別されるんです。
ひとつは積雲系。これは、高い高度の空気と低い高度の空気が熱などの関係で上下に大きく動くことで(対流)、もくもくとした雲になるもの。
もひとつは層雲系。これは、ゆっくりとした空気の上昇などによって文字通り層状の雲ができるもの。霧が上空に浮かんでるイメージ。
ちょっとこれだけじゃ説明不足過ぎるんですが、主にこの二つに大別されていて、そしてその中でも高さや形によって分別がされて、雲は全部で10種類に分類されています。(細かく言えば飛行機雲とかもあるのでもっといっぱいあるのですが)
んでもって最初の話。雲に入っていいとはいえ、飛んでいて入りたくないのは上の積雲系、層雲系、どっちの雲でしょうか???
答えは積雲系です。空気が上下に大きく動くということは、それだけ雲の中の気流が悪いんです。まぁ積雲系の雲でも揺れそうな雲と揺れなさそうな雲とあって、また判断ミスなどで(笑)そんな雲の中に突っ込むこともあるんですが、雲にズボッといった瞬間にガタガタ揺れます。積雲系の雲の中でも代表格、積乱雲なんかに入ったときには大変です。ガタガタな上に下手すると雷がドンガラやってて、かつ着氷といって、飛行機の各部に氷がひっついちゃったりします。積乱雲といえば、夏にもくもくやってるあれです。景色としてはきれいなんですがね。。。
そんなわけで、雲に入ってはいいとはいえそういう雲は避けるんです。まぁいくらガタガタだとはいえ、べつに機体が壊れることはないですし、操縦不能に陥る、ということもないのですが、のっているお客様に非常にご迷惑をかけるので、よけます。
ところがこの雲ってのはやっかいで、ポコっと一つできているだけならばよいものの、ポコポコポコといっぱいできていて、いざ避けてみたらその先が待ってましたとばかりに袋小路だったり、訓練機につんでいる気象レーダーに映ってないのに意外と発達した雲であったりと、とにかく僕らを悩ませてくれます。
特に福島空港のそばにある大子(だいご)というところはいつもモクモクやってます。ほんと、困り者です。。。
雲は一生の敵ですな。竜の巣に入る決心をしたシータとパズーはすごいっす。

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2件のコメント

  1. コリアン

    そういうオチかよw

  2. micchann

    いやすごいだろ!

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