micchannの日々のブログ(だった)

生地訓練

「きじ」じゃありません。「せいち」です。
要するに、他空港へ行って帰ってくる訓練です。
ところで、飛行機ってどうやって他空港まで飛んでいくのでしょう?そのためにはまずIFRとVFRの違いについて話さなければなりません。
一般的に、エアラインの飛行機はIFRで飛んでいます。計器飛行方式と呼ばれるものです。
この方式では、管制の指示に従って飛行機を飛ばしています。といっても、管制官の言うとおりに黙って飛ぶ、というわけではなくて、パイロット側がこう飛びたいんですけど(intention)というものに、管制官が「許可」や「承認」を与えるという形です。もちろん管制官から指示があることもあります。
そして、飛行機は航空路と呼ばれる空の道を飛ぶことになります。基本的に航空路は、航空用の無線施設同士(今は主にVOR/DMEと呼ばれるもの。ぼるでめ)を繋げて引かれています。
そして航空路に乗るために、空港から航空路まではSID(Standard Instruments Departure)と呼ばれる出発方式によって、また航空路から空港まではSTAR(Standard Terminal Arrival Route)と呼ばれる到着経路に沿って着陸することになります。
と、IFRについてはまだあんまり習っていないので実はちょっとよくわかってません(笑)大体のイメージね。
で、帯広と宮崎ではIFRはまだなくてVFR(有視界飛行方式)という方法で飛んでいます。
こっちは自由に飛べます。勝手気ままに飛んでいけます。
といってももちろん空港周辺は管制の指示に従って飛ぶことになりますし、また他にも高度などのいろいろなルールはあります。じゃないと危ないもんね。でも常に管制の指示に従っていなければならない義務はないし、許可もいりません。
実際には、空港を離陸して管制圏(空港周辺の管制されている範囲)内は管制に従って飛び、管制圏を出たら自由に飛んで行き、また空港に帰ってくる(もしくは他空港に近づく)と、管制圏に入る許可をもらい、着陸する、とこういう流れですな。
(実は管制圏がない空港もあります。でもその話まですると長くなるのでそれは割愛します。知りたい人はコメントにでも書いてくれれば教えます。)
で、まぁここまで読んでみて「じゃあなんでみんなVFRで飛ばないんだ」って思うかもしれません。
で、ここで重要なのが「有視界」という部分です。そうです、VFRは視界がない状態(雲の中とか)では飛ぶことが出来ないんです。
雲があるから今日の大阪便は欠航ですーとかそんなふざけたことはできませんし、長い距離を飛べば飛ぶほど雲に遭遇する可能性もあがります。そしてVFRでは雲上飛行にも距離と時間の制約があるんです。
また、管制官はレーダーで常に飛行機を監視してくれているので、IFRで飛んだほうがずっと安全性はあがります。他機が近づくとその情報をくれたりもします。
と、そんなわけでエアラインはIFRで飛ぶのが一般的なんです。でもIFRで飛ぶには「計器飛行証明」と呼ばれる免許が必要で、これは私たち航大では卒業直前でやっと取得できる、難しいものなんです。
で、話は長くなりました(そしてマニアックでした)が、要は自分が生地訓練やってますってことを言いたかったわけなんです。あー長かった(笑)
網走湖ってでかいですね。@女満別空港

霧キャン

ジンっジンっジーンギスカーン♪

3件のコメント

  1. N

    かっこいいのとマニアックの中間ぐらいだな(笑。
    北海道行きたい!

  2. コリアン

    いやあ、今度乗っけてくれw

  3. micchann

    >N
    まぁぶっちゃけマニアックと思ってるんだろ?
    北海道いいとこだぜ!6月で宮崎戻っちゃうけど。
    >コリアン先生
    命がひとつくらいなくなってもいいならいいぜ。

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